これを「ロールプレイング」といいます。
その立場になりきって、
相手の環境・感情・見解・行動を想定し、
相手が解決できるようにしてあげるのです。
この資質は、税務ではとても重要です。
例えば、税務申告で、ある解釈の取扱をするとき、
その取扱を審査した国税さんが、なるほど、と納得できるように、
分かりやすく提示してあげるのも、
その優しさのひとつです。
調査官が、その資料を見て、どう判断し、どこに問題点を感じ、どう調査しようとするか、
調査官の目になって、必要なエビデンス(疎明資料)や、必要な学説、必要な判例、必要な見解を、
きちんと予め提示してあげることです。
調査官は、わからなければ、現場に乗り込んで、当事者の挙証をとらなければならなくなります。
そうしての審査の過程を書面で報告できないことには、
国税さんだって、会計検査院のチェックを受けてしまうことになるからです。
対国税だけではありません。
その事案に関わる関係者の、それぞれの視点に立って、
きちんと決着できるようにしてあげるのが、税理士の優しさです。
その結果は、必ずや良い結果になって、お客様に反映します。
自分が正しいと思うだけの、無防備で不親切な、脇の甘い仕事は、
絶対に警戒しなければならないのです。
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素晴らしい花束をいただきました。
ありがとう!