地デジ対応工事費用は資産か損金か、です。
もちろん、数年前の工事であれば、デジタルとアナログが併走して、
デジタル工事は、より高度な画像や音響を得るための、性能アップのための工事だったでしょうから、
これは資産計上だったでしょう。
資産計上を唱っている議論は、よく読むと、こうしたアナログ併走時代のものです。
また、アンテナやケーブル、調整器など、個別に見ると、資産、という判断になりそうです。
しかし、2011年のアナログ放送廃止を目前に控えた2009年以降の工事は、
この工事をしないならば、放送受信そのものができなくなってしまい、
放送受信という機能を維持するためには、余儀なくされてしまう工事です。
この場合、想起される取扱がいくつかあります。
例えば、消費税の導入時のシステム工事は、
全額損金とされました。
また、排ガス規制に伴い、ディーゼル車の減少装置の設置による支出は
修繕費として全額損金経理することが可能とされました。
の装置を設置しないとディーゼル車を走行させることができないため、
自動車の機能を高めるものではないという判断です。
こうした、政策や法の改編にキャッチアップするための工事は、
それを行わない場合には、従前の機能を維持できないための、犠牲費用とする考え方です。
地デジ対応工事は、益々増加するでしょう。
事務所のなかでの、侃々諤々の議論、さあ、どちらで考えるべきでしょうね。
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勝海舟が愛でたという樹齢150年になる大銀杏です。
淡い緑の葉が茂り始めました。
毎朝、仰ぎ見ながら、通ります。
樹の下には、勝安房邸を伝える石碑があります。