また、日曜日にテレビ東京で「ルビコンの決断」の再放送をやっていました。
「国税査察官」では、パーマネントトラベラー(永遠の旅行者=国籍を持たず逃税する人)や、
コーポレートインバージョン(法人利益の海外親会社への付け替え)など、節税スキームが、
かな~り、劇画チックに描かれます。
「ルビコンの決断」では、宇都宮健児弁護士の闇金融相手の裁判が描かれます。
それぞれ、おもしろいなあ、とみていましたが、
☆ ☆ ☆
つまり、国税査察官の悩みが、不法所得に対しても、課税をしなければならないこと。
課税の必要があれば、内偵して、課税まで持ち込むのが査察官です。
ドラマでは、法律違反の風俗店を内偵しつつ、賄賂を受け取り、
それを脱税屋のしかけたリークにより、マスコミに暴かれ、自殺に至る統括官が描かれます。
賄賂の受け取りはともかく、
課税がミッションである査察官が、不法行為を知りつつ、警察に通報しなかったことが、
マスコミに取り沙汰されます。
査察の使命と、法律遵守の二律背反のハザマに陥るわけです。
☆ ☆ ☆
対して、「ルビコンの決断」で描かれた宇都宮健児弁護士。
闇金融相手の裁判で、
闇金から3.3億円を、被害者のために取り戻そうとして、
そのうち1億円を、闇金グループの滞納税金充当のために、
国税に差し押さえられてしまい、被害者に戻されるのは、その残り。
闇金グループがスイスに隠している51億円も、国税20億円引きで戻させるとか。
つまり、国税の徴収権は、不法所得に及ぶので、
不法行為の被害者には、
犯罪者への課税後でしか戻されないことに憤ります。
☆ ☆ ☆
たまたま、2日連続で、国税の性(サガ)について描かれた番組。
まさに、税金の、飽くなき「チェイス(追及)!」なのですね。。。。