テレビドラマの税理士事務所

 実は、テレビドラマの撮影に、うちの事務所が使われるかも、というところだったんですが、その顛末です。
 
 「夢で逢いましょう」というドラマ(知らなかった)で、主人公はアフラックの矢田亜希子ちゃん(こちらは知ってた)です。
 押尾学くんという俳優さん(知らなかった)が歯科医役で税理士さん(無名俳優らしい。当然知らない)に歯科経営相談する、というか、税理士さんにお説教される場面の撮影なんだそうです。

 説教垂れ税理士かぁ? とか思ったんですが、でも、みんなちょっとだけ(?)楽しみにしてたんです。
 
 ところが、です。
 撮影日の打診を受けて、まず、事前に、ロケハン担当のADさんという人がきたんですね。 
 どのスペースをを使うかの下見です。
 
 数カ所の税理士事務所を回って、ホームページでウチを見て、事務所内が重厚感のあるインテリアだ、というので、それで来たと言ってました。で、ウチのあちこちを実際にみて、ぜひ、使わせてくれ、と。

 そこまでは良かったんですが。
 
 ADさんの希望は、押尾くんが税務相談する場所を執務室内にしたい、つまり話している押尾くんと税理士のバックに、事務所の執務風景がある、というように、と。
 つまり、事務室のコーナーに間仕切りで応接スペースがあって、電話や仕事をしている職員のざわざわした動きが感じられる場所、ってなイメージらしいんです。それが税理士事務所だと。
 
 弊社の相談室は、ご承知のように、完全隔離の個室ですが、後ろに税法のコンメンタールの書棚などがあるので、それでわかるじゃないか、と言ったんですが、だめだと。ADさんは、税理士事務所は、事務室で相談するんだと。

 で、そりゃ困る。
 うちは、お客様のプライバシー確保のために防音個室の隔離接客室を常備してるし、個人情報保護のために、お客様といえど執務室オフリミットを宣言している、執務室で経営相談など絶対、絶対、絶対にしない、ので、無理、と。
 主張したんですが、ADさんの理解は得られないため、お断り、しました。
 
 ADさんは、気が変わったら連絡してくれ、といって帰っていきましたが、結局、なんだかなあ、でした。

 これは、固定観念なのでしょう。
 ほかの税理士事務所は、先生稼業で、お客様のプライバシーや個人情報が、他の社員や他のお客様に丸聞こえでも、平気で相談させるでしょう。
 あるいは、銀行、あるいはお役所。
 薄いパーテーションだけで、預金や戸籍や、超プライバシーをやりとりさせる、個人納税額を法によって公開するプライバシー無視・人権蹂躙は、日本政府と企業の伝統です。
 
 と、そろそろ番組が終了するとのことで、ちょっと今日は、思い出して、書きました。
by expresstax | 2005-06-25 23:57 | 提言

税理士飯塚美幸のひとことメッセージ


by expresstax