貸借対照表の1円、そして居残り組ランチ出撃   

2009年 07月 30日

 お客様の決算書の貸借対照表に、
 土地 1円 という科目が登載されています。

 決算報告会で、
 社長様が、
 「これ何だったかなあ」とお尋ねになりました。

 過去、個人の土地上の法人建物により生じていた自然発生借地権の
 個人底地と法人借地権を、交換していただきました。

 バブル後、地価が下落を始め、
 せっかく法人に移転した借地権が、縮まってしまいます。
 
 そこで、交換により、法人に移行した借地権を、
 法人の完全所有権に固定化。
 個人からの時価移転を完成させてしまうのです。
 相続税対策だったのです。

 法人税法50条、所得税法58条では、
 それぞれ、時価が同じ土地同士の交換については、
 法人については、譲渡益の圧縮記帳を、
 個人については、譲渡収入をなかったものとみなして、
 課税の繰延ができるようになっています。

 固定資産の交換特例では、
 100%圧縮が可能ですので、
 ほんとうに100%圧縮すると、取得価額が消え去ってしまうので、
 1円だけ残して、圧縮損を立てます。

 つまり、借地権を有していた法人サイドでは、
 土地 100  / 借地権売却益 100
 
 土地圧縮損 99 / 土地99

 こんな具合です。

 かくして、貸借対照表には、土地 1円 が、
 いつまでも、燦然と輝いて残ります。

 改めてご説明すると、
 あー、そうだった。
 これは効果あったなあ、と感慨深げです。

 そう、だからこその、備忘価格なのです。
 大切に、残して活かしましょう。

 ☆  ☆  ☆

 事務所の受験生のみなさんが、先々週くらいから、徐々に試験休みに入り、
 事務所の居残り組が、寂しくなりました。

 そこで、昨日は、威勢をつけようぜ!と、
 ランチタイムは、近所のステーキ屋さんに、また、繰り出しました。
 暑さのためか、激混みです。
 あえなく、待ち待ち我慢大会です。
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by expresstax | 2009-07-30 23:37 | 譲渡

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